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今朝の読書「時をむだにしてなまけると、貧しくなる」

今朝開いたの羽仁もと子著作集『家事家計篇』は終わりのほうの「女中訓」の中の冒頭「福々しき身の上となるために」。
 
「面倒くさいと思っては、ものをむだにするのは、自分のさずかって来た一生の宝の中から、日日むだをしただけのものを捨てるようなものです。(略)ものをしまつにする術(すべ)を知らないで、一生乏しい乏しいで終わったものの子供は、生まれながらに福分うすく、一代で身上を起こしたというような人は、その親であった人も、代々心がけよく暮らしたために、複分をたくさんにその子供にのこしたのだろうと思われます。(略)
 時をむだにしてなまけると、貧しくなるのはだれでもしっていることです。(略)若い時にせっせと働く習慣(くせ)をつけなければ、一生まめに身体を動かすことのできない人になります。時間を捨てるのは、金を捨てることになるばかりでなく、知恵をも捨ててしまうのです。
 時は金で、知恵で、またさらに健康です。
 精出せば一時間でできることを、一時間半もかかっているというような、だらしない仕事のしかたは、金を捨て知恵を捨て、その上に身体までも弱くするのです。 笑う門には福来たるといいます。おこりながらに仕事をすると、仕事は少しも身になりません。あれがうらやましい、これがうらやましいと他人のしあわせばかり目につく人は、われとわが身が身に添わないものです。
 つまらないことに腹をたてないばかりでなく、並大抵のものならば、きっとおこるほどのことでもがまんして、いつもニコニコと、日々の仕事のためにわれを忘れて働いている人の身のまわりには、幸運の神が知らず知らず寄ってくるようです。」

by kurashiki-keiko | 2010-08-23 02:38 | 反省したこと | Comments(0)

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