倉敷もんが歩く倉敷美観地区案内

10月31日(日)お昼少し前から、遅い朝食を終えてもうお昼はいらないよ、と言って寝た義母を置いて、夫婦でウオーキング。折あしく雨が降り出し、傘をさして。
 まずは気になっていた、旧天満屋敷地(今は駐車場)の隣、元は倉敷緞通の蔵だったと思いますが、その蔵を改造してできた「割烹山部」で2,010円のランチから。
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路地を入ると正面がこんな分厚い扉。お店の入り口はこの左手なのですが…

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鴨居の高さまでは新しく壁を塗っていますが、天井などは蔵の高さが分かる作り。

d0031853_22564629.jpgロープを引くと上のほうの窓が開く仕掛け。あけると明るいのに、と思ったけれど、ガラス戸でなく素通しみたいだから、雨で寒いこの日はいくら野次馬だからと言って開けるわけにはいきませんね。

d0031853_22581239.jpg2,010円の「倉敷川」というコースが一番安いの。なかなか普段には食べられません。お通しはサツマイモ(丸十、つまり薩摩藩の家紋)と(?)の白和え、クコの実が乗っています。サツマイモを白和えに使うのは初めて見ました。

d0031853_2314457.jpgお刺身。ツマもないし、ほんのちょっぴりで物足りない。でも歯ごたえは抜群。鮮度がいいですね。

d0031853_232499.jpgメインです。いろいろ乗っていて、説明されてもとても覚えきれませんでした。でも、右上の緑色の小鉢は藻貝(モガイ)の煮物、上の左端はアミ大根(煮物ではなくて酢の物でしたが)、焼き物はさわらの幽庵焼きなど、地元食材や料理法を使って倉敷らしさをアピールしている様子。

d0031853_23101841.jpg栗ごはんとシジミ味噌汁など。
(なのに仲居さんはあさりの味噌汁、と言ったっけ、まあ許すけど)

d0031853_23114741.jpgデザートはマンゴープリンとマンゴーアイスクリーム、手作り蒸しケーキ(黒豆入り?)。
仲居さんはみんな和服。二部式などの略装ではないみたい。だけど、袖のところに帯を通して留めるものとか襷(たすき)とかがないと、お給仕しにくいのでは?と思いました。

割烹山部(かっぽうやまべ) TEL086-441-2525
住所:岡山県倉敷市鶴形1-1-20
   メニューより
昼の部 懐石 倉敷川 2,100円
    懐石 えびす通り 3,600円
    懐石 鶴形山 5,300円
昼と夜の部 懐石 烏城(うじょう)6,300円
      懐石 豪渓(ごうけい)8,400円
      懐石 鬼ノ城(きのじょう)10,500円(予約注文)
おまかせ鮨コース (昼)2,500円 (夜)5,000円


d0031853_11463575.jpgえびす通り商店街です。ここはアーケードや舗装をきれいにしています。駅からの商店街はずっとこのように大きな写真が下がっていて楽しめます。
倉敷フォトミュラル」という催しで、今年はをテーマに募集したところ全国から800点の応募がありそのうち57点がこのように展示されているのだとか。雨だと駅から美観地区までをこのアーケードを利用して行き来できるから便利。
続く本通り商店街は、家の古いたたずまいを見せようとわざとアーケードを取り払っています。

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こちらは商店街をちょっとそれて「倉敷物語館」へと続く路地です。左は旧大原家。あの大原美術館を建てた倉敷紡績社長大原孫三郎らの住んでいた家です。
「あずきばばあ」の妖怪?がいたという(90歳の我が家のおばあちゃんが昔言っていた)愛文社からの路地はこの1本右手あたりにあります。

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観光でおなじみの倉敷美観地区の倉敷川河畔に出ました。行く手右側の赤いテントの入り口は有名な喫茶店「エルグレコ」、その向こうが大原美術館です。

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石垣のツタが紅葉していてきれい。今は大原美術館創立80周年記念特別展「大原BEST」という展覧会をやっているので、地元の私たちも見に来たのです。
 雨のためいつもいる似顔絵描きのチモトさんがいませんね。石塀に沿って似顔絵を並べているのですが。「宏プロ」というサイトがあるのでご紹介までに。
http://www.rak1.jp/one/user/gataro8/
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本館は「イオニア式」というギリシャ神殿風の建物で、右手に立つ彫刻はロダンの「カレーの市民」群像の一つです。
 「カレーの市民」の記念碑は、イギリス・フランス間の百年戦争(1337~1453)のエピソードをもとに制作されました。
1347年、イギリス王エドワード3世は、フランス北部の港町カレーを包囲しました。王はカレーの市民6名が、町の城門の鍵をもって投降することを条件に、攻撃をやめることを提案。町はこの条件をのんで、鍵と市民をさしだしました。
それから約500年後、ロダンに制作を依頼したカレー市は、この記念碑を勇気ある英雄たちをたたえるものとして注文しました。
しかし、ロダンは死を前にした英雄たちの、おそれや苦悩をも表現したのです。そのため、1888年に完成したこの作品を市当局が受け入れ、市庁舎前に設置されたのは、1895年のことでした。
本館正面右側に立っているこの「ジャン=ダール」が持っているのは、城門の鍵。鍵をもつたくましい手、前方をしっかりと見つめるまなざし、直線的な衣の表現は、ジャン=ダールのつよい決意をあらわしているかのようです。
(大原美術館のサイトの説明より)

 この大原美術館本館の横幅は、2階入り口の壁に展示してあるフレデリックの「万有は死に帰す、されど神の愛は万有をして蘇らしめん」という超巨大な絵の幅に合わせたものだとか。実際、絵の幅ピッタリの建物です。一見の価値あり。
 入館料は大人1,000円、それに音声ガイドが入口のところで借りられ、500円。これ、ケチらずにぜひとも借りて聞いたほうがいいですよ。絵そのものの鑑賞のためのガイドのほかに、2段になった番号の下のほうを押すと、大原孫三郎の後押しでベルギーへ留学したのがきっかけで絵を買い集めた児島虎次郎画伯がどのようないきさつで手に入れたかという経緯の説明もあって興味深いものがありました。
 特に有名なモネの「水蓮」は、モネ自身に願い出たところ、「1週間待ちなさい」と言われ、行ってみるとモネが影響を受けた浮世絵の国に送るためなのだからと思ってか、特別に力を入れて描いたものだったそうです。事実世界的に見ても何枚もある水蓮の絵のうちでここのが一番傑作だと、以前NHKの番組で言っていたのを見たことがあります。
 また、マチスの娘さんの肖像画は、売らずに自宅に飾ってあったのを貰い受けてきたのだそうです。大切にしていた絵だったのに、それを。
 大原美術館の目玉、エル・グレコの「受胎告知」は、昔飾ってあった本館2階のホールではなくてぐるりと回ったところの別室に特別展示、という風に飾ってありました。400年も前、日本で言うと戦国時代の作品だそうです。この絵が市場に出た、ちょうどその時に奇跡的に児島寅次郎がその場にいた、という全くの偶然で、この名高い絵が日本の、ここ倉敷に来ることになったのだそうです。

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本館を出て、新渓園という元大原家の庭園を抜けるとこの分館があります。こちらは主に日本国内の画家の作品を展示してあります。安井曽太郎、梅原龍三郎など大家の作品群や、地下には現代アートまで。

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再び倉敷川河畔に出ました。雨の倉敷川もなかなかの風情でしょう。(いつもならこのあたりはアクセサリーなどの露天商が出ているのですが、雨でいません)

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右手は旅館くらしきの喫茶の入り口です。ここのお庭や、喫茶の調度もなかなかのものです。
向こうに見える赤いものは、伊勢屋さんの赤いミゼットです。ミゼットと言ってすぐわかる年代の人はたぶん60代以上くらい?古い倉敷の写真がアイビースクエアの敷地内のアイビー学館にあり、それによるとこの歩道のところは昔は運河になっていました。つい最近舗装工事があったのですが、なんとも情緒のないコンクリートになりました。せめて玉砂利洗い出しだとか、土風のにすればよかったのに。

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美術館でずっと歩いていたので、ジャズ喫茶アベニュウでちょっとひとやすみ。

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店内です。ライブがない時間ではお客は私たちだけ。ちょっと前にはあの日野皓正ライブもあったらしい。ドラムセットやグランドピアノが置かれ、巨大なスピーカーがセットされていて、そこの壁には出演したアーティストたちが書いたらしい落書きがいっぱい。向こうの通りにはこちらをじろじろ見ながら観光客が時折通って行きました。

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本町、東町と行くと美観地区はおしまい。
この向こうの夢空間(さろん)はしまやのギャラリーや喫茶、それに最近オープンしたイタリアンの店「トラットリアはしまや」は息子の同級生がやっているので行きたかったけれど、今回はアベニュウに寄ったので行けませんでした。
はしまや http://www.hashimaya.com/


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倉敷美観地区
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by kurashiki-keiko | 2010-11-01 23:58 | おでかけ | Comments(0)

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