『博士の愛した数式』読了
2010年 11月 12日
なのにこの作品の映画の予告を見て、なにか温かい感じがあるなあと思っていて、このたびたまたま本を手にすることができたので病院に行っている間に読み終えることができました。博士の数式の説明のところは全くわからずすっとばしてしまいましたが、奇妙な関係を作った家政婦の「私」と息子の「ルート」と博士の物語には心惹かれました。けなげな家政婦の「私」と、その息子でかしこい「ルート」の博士の相手をする時の思いやり。10歳の息子「ルート」は博士を思いやる気持ちが並みの大人よりよほどあるようで、なんて賢いいい子なんだろうと感動。記憶が80分しか持たない、という博士の記憶は事故に遭った年で止まっている「その話は前に聞いたと決して言わないように」というのは老親を介護する者にとっても同じこと。
・・・原作の江夏豊のプレミア野球カードのことやプロ野球観戦のことは映画では取り上げてないようでしたが、美しい映像と音楽で雰囲気は出ているようです。
by kurashiki-keiko | 2010-11-12 02:26 | しみじみしたこと | Comments(4)
でも小川さんのような先生に教われば好きになれたかもしれません^^。
尽しても尽しても次の日には忘れているのですから
子供の素直な心が入ることによって、何か積み重なっていくようでした。
難しい数式も記号もレース編みのように綺麗に繋がってゆく
表現も素晴らしかったですね。
楽しく数学が出来るコツってなんでしょうね。
映画ではルートが数学の先生になって教える場面があったようですが、楽しい授業だと引き込まれてできるようになるのでしょうか。
それと、この家政婦さんとルートとの博士への思いやりは見事なものだなと思います。博士の子供への愛情も大変細やかで素晴らしくて、人はこんなにもやさしくなれるものかと思いました。