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義母の受診付添い


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義母のかかりつけ医から、詳しく検査をしてもらいたいから、倉敷中央病院でCTを撮ってもらってくるように、との指示があり、紹介状をもらって16日、行ってきました。
 この1月からは義母は水曜以外は月曜から土曜日までデイサービスでお世話になっており、水曜日は、続けてデイサービスに行くとくたびれるのと、室内の掃除や布団干しにヘルパーさんに入ってもらったり、かかりつけ医の受診日に当てているのです。
 9時半までに来るように、とのお知らせがあったので、年寄りのことなので9時に家を出ることにしないと間に合わない、と、7時半から朝食にしてもらいましたが・・・・いつもジャムつきトーストと牛乳とスープ、りんごを食べた所で、苦手な薬と青汁を残して「トイレ」と逃げるんだかちょうどそういうタイミングなんだか、トイレに入ってしまいます。トイレに入ると、薬がまだ、というのはすっかり忘れてしまうので、また時間を見計らって「まだ残っていますよ」というと、やってきて、「なかなかこれだけの青いものはたべられんからな。ぐっと一気に飲む!!」と自分に励ましのエールを送りつつ、かといってなかなか一気には飲めず、しばらくかかってやっと飲みます。
「そんなに飲みにくいのなら宅配を取るのやめますよ」というと、「いや、これは飲まにゃーいけません」ときっぱり。だけど飲みにくい。
 飲みながら「早うせい!しゃんとせい!人に負けるな!」と自分で自分を鼓舞しています。
 よそいきの一張羅のカーディガンに着替え、コートを羽織ると、「ちり紙とハンカチ、これは子供のころに母がやかましく言っていた」と、もそもそとポケットを探し、やっと玄関へ、と思ったらまた「トイレ」だったりして、やっとやっと、という感じで出かけることが出来ます。

 大病院なので、駐車場から目的のレントゲンの受付まではかなりの距離歩きますが、玄関の車椅子に乗りますか?と聞くと、「あれは絶対いや」というので、カツカツと杖を突きつつ、ひょこひょこ、と言った感じで私の後を一生懸命ついて歩いて行きました。

 待合室で、幼い子供が母親の前を歩いていると、母「ちゃんと手を引かにゃー、お母さん」(私、先方に聞こえはしないかとひやひや)。検査室のドアがあいて患者さんに看護師さんが何やら言っているのを「もっとはっきり言わんと聞こえんが」(母は耳が遠いので、自分に理解できないとその相手にも聞こえていないと思うらしく)独り言というよりは結構大きめの声でつぶやくので、こちらはハラハラドキドキ。
 待ち時間が思ったより長くて、トイレが近い母のためにと、トイレの場所を聞くと、大病院なので結構距離がある。杖を突いてまたひょこひょこ、カツカツと歩いてトイレへ。

義母の受診付添い_d0031853_17183727.jpgと、用が終わると、大きな声で自分を励まして「立て、立つんじゃ!」(私はこれを聞くといつも「あしたのジョー」の丹下段平を思います) それから出てくると、「水が流れん」。そう、ここの病院は手をかざすとセンサーで流れるのでレバーが見当たらないのです。代わりに手をかざしてもなかなか流れず、アレ?と思っているとやっと流れてほ。
 
 やっと問診を終わり、CTの部屋の前まで行って待つ。やさしそうな初老の検査技師?さんでよかった。CTの台に横たわるのに手伝おうとすると、「自分でできることは自分でします」とキッパリ。
 会計が出来るまでの間、昔からある温室の観葉植物のところに連れて行くと非常に喜び、「ええなあ、のびやかで。」とほれぼれと見上げていました。

 会計が終わり、北出口に行く前に再びトイレ、それから駐車場へ。と、たまたま駐車場で作業員が電線かなにかを引っ張る作業中で、これでまた興味深げに立ち止まって眺めていました。

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やっと駐車場へたどり着き、ついでに、先週末で骨粗しょう症の薬が切れていたので、整形外科へ。
 駐車場に着くと、そこに桜があり、まだ固いとはいうもののつぼみが気になったり、昨日の雪で作った雪だるまの残骸がお隣のお宅の庭にあるのを見たり。
 大腿骨のひびにボルトが入ったのももう忘れるほどに歩き回っていますが、椅子から立ち上がるときには手を貸してあげる必要があったり、段差が危なっかしかったり、やはり骨粗しょう症の薬は飲んだ方がいいだろうとのことで2か月分処方され、肩先に注射も、入院時にすっかりおなじみになった婦長さんにしていただきました。
 そしてなんと、偶然にも娘が腰痛でかかっていたとかで待合室でバッタリ会うというハプニングも。一緒に帰ってお昼を食べました。すると義母は、「娘は実家に帰ると愚痴を聞いてもらいたいもんよ。私はあっちへ行くからしっかり聞いてやりなさい」と、食べるのもそこそこにさっさと引き上げて行きました。年の功だなあ、、、と感心。
 職場の不満などを色々と聞くことが出来ました。娘にとって少しガス抜きできたかなあ・・・。

by kurashiki-keiko | 2011-02-16 16:59 | 老いということ | Comments(4)

Commented by miyakeoriibu at 2011-02-16 18:20
義母や義父に付き添って病院に行っていた頃を思い出しました。
お義母さまはまだまだしっかりされていますね。
娘さんが腰痛とはご心配ですね。
お疲れを出されませんように!
Commented by cyaa8989 at 2011-02-16 23:42
忙しく生活していた頃、道端に咲く花も目もくれずあくせくと。
最近ではその可憐さを知る歳になりましたが
義母さまのような端的な表現は
良い目で全てを感じとられて長く生きてこられたからでしょうね^^
 >「ええなあ、のびやかで。」
このひと言、心にしみいりました♪
Commented by kurashiki-keiko at 2011-02-17 00:50
miyakeoriibu様、その時期にはいろいろとご苦労でしたね。娘の腰痛は職業柄ということです。1週間ほど療養するそうです。
Commented by kurashiki-keiko at 2011-02-17 00:51
syaa8989様、そういえば、こちらは先を急いでイライラしている時でも義母は、植木鉢の花などに目をやって立ち止まることが多いです。植物の生命力を感じる目をもっているのでしょう。
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