岡山寿司

 岡山の某すし店のキャッチフレーズ「岡山で二番目においしい」というのがありますが、それは「家庭の味・おふくろの味が一番だから」という前提だからと聞いたことがあります。
 下手でもいい、我が家の味を食べてもらいたいと、前の日から藻貝、酢蓮根、高野豆腐の含め煮を作り、当日は夕方5時にお嫁さんが来る前までに椎茸を煮、きぬさやを茹で、ほうれん草の胡麻和えとお汁を作っておきました。なにしろ岡山寿司は私の場合1人で作ると3時間はかかるのです。買い物が水曜日だったので、酢魚はママカリの酢漬けを利用しました。それにちりめんじゃこを加えて合わせ酢のだしにしました。
 お嫁さんがやってきてから、ごぼうの笹がきをしてもらい、私はその間に人参とたけのこを切り、お汁と寿司飯に入れていただしこぶがもったいないので細かく刻み、具と一緒に煮ました。
 寿司飯が炊きあがったら熱いうちに合わせ酢を混ぜ、具の野菜や高野豆腐などを混ぜて、錦糸卵に取りかかりました。半分私が作り、要領を教えてからお嫁さんにバトンタッチ。薄く焼くには卵焼き器に流し込んでから余ったのをもとの容器に戻すこと、ひっくり返す要領、まな板に重ねて移し、きちんと重ねている間に卵焼き器に次の卵を入れるための予熱が出来ることなどを説明。
 普段こんなことは多分しないであろうお嫁さんは結構素直に真剣にやってくれていました。
 錦糸卵を切る要領もまだ慣れなくて、包丁をまっすぐおろすのではなくて引き気味に、と教えました。
 教えながら、「昔は田舎の祖父母の家では裏庭に生えた蕗を煮て入れるのが春のお寿司の定番で、藻貝もたくさん入っていた」ことや、お寿司は大量につくってお友達や隣近所に配ったものだとか教えていました。ふと、そうだ、多めに出来たらご近所の1人暮らしのお年よりの顔が思い浮かんだので差し上げよう、と思いつきました。新米民生委員、見守りをしているとこんなことを思いつくものです。昔ならしょっちゅう普通にしていたことでも、現在はあまりそういうことをしなくなってしまっているので、この際は昔風に、と思い立ちました。
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翌日のお嫁さんのお昼の分と、1人暮らしのお年より2人分のパック詰めもし、「先に食べておいてね」とパック2個を持ってご近所へ。
 1軒目、電話しておいたので玄関に出迎えてくださいました。なんと明日が86歳の誕生日だそうでした。以前に町内のお役をした時にもお寿司を持参したことはあったのですが、あれからもう何年たつことやら、でしたが、お元気でよかった。
 2軒目は電話が話し中でしたので予告できずにインターフォンを鳴らすと、「え?どなた?」という感じでしたが、出てこられて、こちらは女同士、お嫁さんとの合作というと、「そうそう、教えなきゃね」とか話が出来てよかった。
 帰宅すると食べないで家族は待っていてくれて、一緒に食べることが出来、お汁は少し冷めたけれど、食べ始めました。すると夫が「酢が効いてないなあ」。。あー、どうしよう、他人様に差し上げてしまったのに、失敗だったか、とちょっと後悔、それにえびも穴子もさわらも使ってない質素なお寿司で恥ずかしかったけれども、差し上げてしまった物はしょうがない、と思いつつ食べました。
 孫のゆうくんにはほうれん草の葉先をすり鉢ですって胡麻和えの味をつけたものと、お寿司の具の高野豆腐を少し分けていたの、それにお汁のお豆腐を食べさせていました。
 義母、私たち、息子夫婦、孫と4世代一緒に食卓を囲めるのはありがたいものだと思いました。
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by kurashiki-keiko | 2011-04-10 00:36 | 料理 | Comments(2)

Commented by cyaa8989 at 2011-04-10 11:22
幸せの考え方、あり方は今も変わらず
60歳過ぎてからますます、東北大震災後ますますそう思います。
何気ない家族の集い、温もりの時間が幸せ時間ですね^^
気負わず只、平凡に日常が過ぎていく。

料理の伝授を素直に受け入れるお嫁さん賢いですね。
Commented by kurashiki-keiko at 2011-04-11 17:26
cyaa8989様、本当に、何もないけれど、目に見えない物だけれど、日常こそが幸せなんだなあとことにここ1か月感じます。
息子のお嫁さん、賢いかどうかは謎ですが、少なくとも素直に私の言うことを受け入れて一生懸命なのでありがたいです。
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