東北海道の旅 その5 知床‐フレぺの滝

 知床は、メールマガジン「Weekly KURASHIKI 週刊くらしきタウン情報」の連載記事「Keikoのお出かけ日記(129)」によると2004年6月11日に初めて行ったことになっています。
 あれから7年もたったのかと今更ながら思うことと、細々ながら続けたメールマガジンの連載の長さ。
 2011年7月10日(日)、知床半島の根元、ウトロの朝は雨と濃霧でした。
d0031853_2171016.jpg
せっかくこの日はかねて旅行社を通じて「知床ナチュラリスト協会SHINRAシンラ」http://www.shinra.or.jp/へ申し込んでいたのに。
 それでも雨なら雨でコースがあるのだろうと、予定通り1日満喫コースというのでガイドツアーをしました。
朝8時にホテルのロビーに迎えに来てくれたのは、野球の斉藤祐樹くんみたいな甘いマスクの感じのいい八木さんでした。函館出身だそうでしたが、なんと倉敷に芸術科学大学時代を含めて8年間住んでいたのだそうでした。
 
d0031853_2193818.jpg
現地へ行く途中、道にあった前日の謎のポストについて尋ねると、それは積雪時にタイヤが滑って発進できなくなった時にまくための砂が入っているのだそうでした。凍結防止剤のセメント袋みたいなのなら私も道路わきに置いてあるのを見たことはあるのでしたが、こんな小屋にねえ。

d0031853_222194.jpgd0031853_223444.jpg知床はヒグマの生息地ですので、クマよけスプレーとなたをベルトに装備したガイドさん。そして足元が悪いのと雨が時々降るので、長靴と性能のいいカッパをお借りしました。ガイドさんのカッコよさに比べると私たちはペンギンみたいで何ともカッコ悪い。
 




d0031853_2253821.jpg
「フレぺの滝」へ向かいました。以前船から見たことはあるのですが、そのときはこの地域はヒグマが出没していて立ち入り禁止だったので、歩くのは初めてでした。
d0031853_521460.jpg
このあたりの森は、イタヤカエデ、ミズナラ、ケヤマハンノキが多いとのこと。・・・と言われても、にわかに見分けがつくわけでもありません。

d0031853_542863.jpg
と、とある木の横を通った時、「何か香りがしませんか?」と言われるのですが、私の鈍感な鼻は何も感じませんでした。「甘い匂いがすると思うのですが。あれは山桜の木で、サクランボがなるのです。そして、それを目指してほら、あの高いところの枝が折れているでしょう?」

d0031853_564018.jpg
「あそこまで熊が上って枝が折れたのです」「えーっ」・;・・クマに襲われたら木に登れというのはウソです。走るのも早いし、木登りもうまいし。 

d0031853_14401178.jpg
遊歩道の入り口には出入りした人数をカウントする装置が置いてありました。

d0031853_2334321.jpg
こちらの木、ネットは鹿に皮を食べられないようにするためですが、穴はキツツキが開けたもの、そこへ蟻が入って巣にしていました。ガイドさんはその中に小枝を突っ込んで「ちょっと匂ってみてください」「?」「すっぱいにおいがしませんか?」「…そういえば、どこかで嗅いだことがあるような」「レモンバームのにおいに似ていませんか?」…あー、そうだ、我が家の庭に生えている、レモンの香りのするハーブ、レモンバームのにおいにそっくりでした。蟻酸と言うのを出すと聞いたことがあったけれど、その酸性のにおいって、レモンバームだったのだわ、とびっくりでした。

d0031853_2385661.jpg
こちらはエゾシカが冬場皮をはいで食べた跡のようです。

d0031853_2434177.jpg
視界が開けてくると、鹿の親子がいました。この春生まれた小鹿でしょう。かわいい。

d0031853_244584.jpg
背の高いシダの原っぱで首だけ出して草を食べていた母鹿が、「キューン」とかいう風に首をもたげて小鹿がどこにいるのかといった風に何度か泣くと、それにこたえて細い声で小鹿が「ここにいるよ」と言う風に答えるのも聞こえました。

d0031853_2471532.jpgd0031853_2474440.jpgこの草原に生えているのはほとんどがワラビで、ところどころにハンゴンソウという50~70㎝位の草丈の物、それにクマザサくらいでした。ワラビとハンゴンソウはあくが強かったりして鹿が好まないためだそうで、後の草はほとんど鹿に食べられてしまうからだそうです。この時期鹿が好んで食べるのはクマザサの新芽のところのようです。

d0031853_2522698.jpg
向こうの斜面に鹿の家族らしいのが数匹いて、やんちゃな小鹿らしい2,3匹がぴょんぴょん飛び跳ねながら駆け回っているのが見えました。遠くて残念でしたが、どの動物も子供の内はやんちゃだなあとほほえましく思いました。そしてこの広々とした知床の大地だからこそ安心して走り回れるのだなあとも。

d0031853_2551633.jpg
雨が上がって雲の晴れ間に見えるあの山は?と聞くと、「チニシベツ岳」とのことでした。
目的地のプレぺの滝のある崖が見えてきました。

d0031853_30178.jpg
オオセグロカモメがすぐそばの岩に止まっています。
d0031853_3102331.jpg


d0031853_311135.jpg
ところが見る間に霧がわいてきて、見えていた向こう側の灯台はおろかすぐそばの道まで見えなくなるほどの濃霧になってきました。後からやってきたご夫婦も写真が写せずあらー。
その奥さんが「みんなでそろって息をふーっと吹いて飛んでいったらいいのに」。
10分くらい待ったでしょうか。余りの濃霧に、やってきていた観光船もどうやら引き返して行ったようでした。また晴れてきました。

d0031853_335062.jpg
プレぺの滝の上の方が見えます。

d0031853_3141750.jpg
帰り道、ガイドさんが「あの木の上の方に黄色いキノコが生えているでしょう?」森の中に立ち枯れた背の高い木の上の方に・・・

d0031853_315197.jpg
黄色のキノコが生えていました。立ち枯れた木は、鹿がその皮を好んで食べるハルニレで、ぐるりと食べられると枯れてしまうのです。そしてそのキノコはそのハルニレに生えるタモギタケというキノコだそうで、お味噌汁に入れるとおいしいのだそうですが、クマもまた大好物で、上って食べにくるのだそうです。

d0031853_3185310.jpg

森から草原へ移る境界にこれらの木が生えていました。「何の木かわかりますか?葉っぱに見覚えがありませんか?」「?」よーく見てみると、そうだ、かしわ餅。「カシワですか?」

d0031853_320531.jpg
「そうです。柏の木は森の境界線に生えていて、森の木を風などから守る役目をしています。それから中へ別の木が生えています。

d0031853_3222490.jpg
鹿に樹皮を食べられて枯れたハルニレの木。

d0031853_3232111.jpg
帰り道です。

d0031853_3235526.jpg
また雨が降ってきてカッパを着ましたが、この木の陰になると、葉っぱが雨を防いでくれるのでさほど濡れません。イタヤカエデといって、板屋、つまり板葺の屋根のようだという意味だそうです。
d0031853_3245463.jpg
ヤマブドウです。実はついていませんでしたが、クマさんがやはり大好物だそうです。

 実はこの後知床峠などへ行くことになっていたのですが、前日私たちが通って行ったと知ると、知床峠と、雨と霧で視界がないのでクルージングはキャンセル、代わりに知床五湖のツアーを午後に入れてもらいました。
 そして行ったのが「オシンコシンの滝を上から見られるポイント」でした。
d0031853_327860.jpg
この道は、海岸道路が出来る前の旧国道だそうです。途中にがけ崩れがあるため通行止めになっているようですが、この看板の所まで行くと、滝の音が聞こえてきました。車を止めて少し歩きます。

d0031853_3314220.jpg
滝に流れ込む前の川が足元の橋の下を流れて行きます。

d0031853_3323933.jpg
滝を上から見られるポイントです。
滝の下を今の国道が走っています。昔はトンネルを掘る技術もなかったので山の中腹に国道があったのだそうです。

d0031853_339160.jpg
そしてここへ案内されました。

d0031853_339553.jpg
知床はオホーツク海の南端、流氷がやってくる最南端にあたります。

d0031853_3415484.jpg
立体模型があり、この日の午前と午後に行った場所の位置関係がよくわかりました。

d0031853_343219.jpg
お昼はこの店がおススメ、と言うことで、八木さんとはお別れ。
d0031853_3435063.jpg
人気メニューは地元のウニがいっぱいのウニ丼と、ウニとイクラが半々のハーフ丼でした。待っているお客も大勢で、20分くらい待って食べました。
d0031853_345925.jpg
こちら、ウニとイクラが半々のハーフ丼。ご当地ならではの鮮度とお値段。高いけれどもご当地だからこの値段、なんでしょう。ここで食べておかなくてはどこで食べる、という感じでみなさん食べていらっしゃいました。

一気に1日分の記事にするつもりでしたが、あまりに長くなりますので午後はまた別の記事にすることにします。
[PR]

by kurashiki-keiko | 2011-07-14 02:13 | | Comments(4)

Commented by パソコンお助けマン at 2011-07-14 19:28 x
ブロ友パソコン相談室開設1周年を迎えました。
これまでのご支援に感謝いたします。
パソコンのトラブル事がありましたら、相談室のコメントでお知らせください。
「安心で快適なパソコンライフ」のお役に立つことを喜びとしているお助けマンを宜しくお願いします。
Commented by kurashiki-keiko at 2011-07-15 02:26
パソコンお助けマン様、コメントありがとうございました。困った時にあなた様のような方がいらっしゃると本当に心強く思います。またよろしくお願いします。
Commented by meg at 2011-07-16 08:17 x
お帰りなさい!
やっぱり詳しいガイドさんと一緒だと、楽しみ方が全然違いますね。
熊は人間と同じようなものが好きなんですね♪
Commented by kurashiki-keiko at 2011-07-17 04:11
meg様、ただいま、です。
以前礼文島の自然歩道を歩いた時、植物の名前が図鑑を見たくらいではさっぱりわからず、他の団体がガイド付きで歩いているのを見て、やっぱりお金を払ってでもガイドさんに頼むと全然違うというのを実感しました。
それ以後は西表島も尾瀬もガイドさんをお願いして大正解、今回も、でした。

<< 東北海道の旅 その6 知床五湖 東北海道の旅 その5 屈斜路湖... >>