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旧友と電話

 中学時代の旧友に久しぶりに電話しました。彼女は高校から阪神地方に転居てからずっとそちらにいます。 私が岡山産の桃を知り合いの農家に頼んで毎年送るようになってから、向こうからもお返しの意味で送ってくるようになり、今年は三輪そうめんを送ってきたのでお礼の意味で。午後8時位に、働いているといっても落ち着いたかしら、と思ってかけたのに娘さんが出てきて、「母はまだ帰っていませんので」とのこと。定年過ぎているのだけれど、嘱託のような立場で引き続き仕事をしているのですが、それにしても私などは友の会でいくら忙しくても4時過ぎくらいには帰宅してそれでもバタバタしているというのに、なんとタフなこと、と思いつつ待ちました。それと、娘さんの声が彼女の若いときの声とそっくりなので懐かしく思い出していました。
 
 40分くらい後でしょうか、彼女からかかってきました。やあやあ、久しぶり、と近況を聞くと、なんと彼女はこの3月末に脳腫瘍の手術をしたのだそうでした。頭蓋骨に小さい穴をあけて吸い出してもらったのだとか。その後ご主人のお母さまが倒れて入院となり、転院先を探しに奔走するなどの事件もあり、それなのに仕事も続けているのだそ。仕事が好きということもあるけれど、彼女のタフな体と心には本当にびっくり。
 家事はうまく家族を仕向けて?一家総動員で分担が徹底しているらしく、彼女がするのはご飯を作ることだけ、なのだそうです。そんなに遅く帰ってご飯を作る?と言うのが驚きですが、たぶん朝のうちに段取りよく作っておくとかしているのだろうと思われます。
 以前冤罪で拘置されていた厚生労働省の村木厚子さんのドラマを見た時に、娘さんが「第1主婦」、ご主人が「第2主婦(夫)」自身は「第3主婦」だったか、そんな感じだったので拘置されてもさほど家族も困らなかったというエピソードがありましたが、彼女の場合も、しっかりフルタイムでずっと働いてきたので、家族の今協力体制がないと生活が成り立たなかったのだろうなと思わされました。
 昔からしっかりした考えを持ち、だから尊敬し、ずっと付き合ってもらいたいと願ってもきた立派なお友達です。昔は長文の手紙をよくやり取りしていましたが、お互い最近は忙しくて年賀状と桃のやりとりくらいしかしていませんでした。この夜、友達も「あー、話して久しぶりにホッとした」と言ってくれて、最近のしんどい生活のなかでちょっとだけでも肩の力が抜けたのかな、と、電話してよかったと思いました。

by kurashiki-keiko | 2011-07-23 03:09 | しみじみしたこと | Comments(0)

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