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最近の新聞を読んで気になった記事

 新聞の書評欄は気になるのでよく読んでいますが、11月7日付の地元紙山陽新聞読書欄より、ウオルター・アイザックソン著『スティーブ・ジョブズ』についてジャーナリストの森健さんが書いていて、ジョブズが「執筆を依頼したのは、自分の生き様を子どもたちに伝えたかったからだという。強烈な個性は古い童話なら戒めで結ばれそうだが、この本は人生で大事にすべきことも教えている」と結ばれていました。
 同じ書評欄でもう2つ、代島治彦著『ミニシアター巡礼』大月書店・2625円。評者は映画評論家の樋口尚文氏。最後のところに「本書がミニシアターの窮状の向こうに憂えるのは、ものを考え、自分を豊かに高めようと思う(特にこれからの世代の)知的ハングリーさの驚嘆すべき絶滅ぶりである。」と書かれていたことは、友の会の会員減にも通じるものがあるのかな、と思ったことでした。
 河北新報社著『河北新報のいちばん長い日』文芸春秋社・1400円。評者はライター・片岡義博氏。「全編を通じて揺さぶられるのは、それぞれの持ち場で自分の仕事を全うしようとする人間の姿だ」「ギリギリの状況で最後まで手放さなかったのは、事実を記録し伝える使命、そして被災者に寄り添う精神だった」「県が推定した『万単位の死者』。見出しに被災者を突き刺す『死者』の2文字が使えるか。整理部員は迷いつつ「犠牲」に置き換えた。紙面作りは全国紙と一線を画した。」「本書は、震災史に刻んだ貴重な記録だ。同時に極限の困難に直面した地元紙が描き得た誇り高い自画像でもある」

11月11日付朝日新聞で、「就活する君へ①」というコーナーで作家の石田衣良さんの記事。
―損がイヤで就活に耐えたのに、正社員になれない人もいます。
 「人生は勝ち負けの連続で、就活はその1回にすぎない。早い段階で勝って自信をつけるのも大切だけど、負けても腐らず胸をはって自分の損を引き受ければいい。自分はこういう人間で、こう生きた。その結果、損をしたのだと」
―胸をはる?
 「人生では損をする場面が必ずある。文句ばかり言うのではなく、損を誇れる人間になるべきです。(以下略)」

by kurashiki-keiko | 2011-11-12 03:04 | 新聞・テレビから思う | Comments(0)

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