平清盛ー平家物語絵巻の世界展 後期展示


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岡山市の林原美術館で催されている平家物語絵巻展、後期の展示を見に行きました。
お昼を食べ12時半ごろ到着。目録を見ながら展示を拝見。
 全12巻を上中下3巻に分けたもので全部で36巻あるそうですが、さすがにあの有名な冒頭「祇園精舎」のところは前回も今回も展示されていました。前回もそう思いましたが、この絵巻が作られた江戸期に置いても冒頭の箇所は特別だと思われていたそうで、料紙も特別豪華だし文字も特別に美しい流麗な書体で、なんでも京都の青蓮院のお坊さんが書いたと伝えられているそうです。
 一通り見終えてもまだギャラリートークの始まる2時には時間が余ったので、ロビーでお茶席があったのでお茶をいただきました。

d0031853_219212.jpgお茶菓子の銘は「壇ノ浦」というお菓子だそうでした。きちんと和服を着た人が出してくださいました。展示を見て歩くと結構足が疲れたのでほっとして、2時からのギャラリートークを待ちました。
 
 前回と同じ学芸員(館長さん?)の方がきっちり2時に話を始められた時には男女合わせて30人位?が集まりました。もとは金沢藩のお殿様の持ち物だったのを売りに出されたという経緯がわかっているそうです。36巻の巻物3巻ずつを引き出しにしまえるタンスの説明が前回と同じようにあり、すぐに取り出して読みたいところがわかるように、引き出しの前の板に金で内容の見出しが書かれているという説明がありました。
 大体前回と同じような説明だったので、2度聞くとより理解が深まりました。
 同じ平家物語の場面の屏風が「橋合戦」の場面と、「一の谷」「屋島」の六曲一双のものとあり、一の谷では敦盛と熊谷直実の場面、屋島では扇の的の場面が大勢の中に描かれていました。
 面白いことがありました。あの扇の的の扇は、赤い地に金の日輪が描かれていた、というのが物語の地の分にあったのですが、絵巻の方は、白い地に赤い日輪の絵になっているので、絵巻物の方の絵師はあまり物語を読み込んでいないか、それほどこだわっていなかったかどちらかでしょう、との説明になるほど、と思いました。
 絵の方はともかく、変体仮名で書かれた絵巻物の文字の部分に関してはワープロ打ちの読み下し文が一緒に展示されてあったため、遠い昔に習った古文の知識を総動員しつつ文学として堪能(するところまではいってないにしても)読ませてもらいました。特に美しい文章だなと思わされたのは、那須の与一に射られて海の上に飛んだ扇の的がひらりひらりと飛び夕方の海の上に落ちていく下りで、情景を想像しつつ800年の昔の思いにしばし浸ることが出来ました。
 また、地元倉敷市の「水嶋の合戦」では今年5月21日に話題となった皆既日食を平家方だけ知っていたので平家の勝利だった、という話、日食の前に何件もこの部分を貸出し依頼があったとのこと。

 あっという間の50分間のギャラリートークを堪能させてもらいました。

こちらにその学芸員浅利尚民(あさり・なおみ)さんのお話についてのブログを発見→http://ameblo.jp/fresh-ohashi/entry-11321530971.html 

平家物語の古戦場などを訪ねたうさこちゃんのブログ記事はこちら⇒
http://yo7634.exblog.jp/18975629/
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by kurashiki-keiko | 2012-09-15 21:29 | おでかけ | Comments(0)

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