お正月、一家で出かけて
2013年 01月 03日
我が家流倉敷雑煮です。お餅は丸いのを水から茹でます。なべ底にくっつかないように、だしを取った後のだしこぶを敷くのはおしゅうとめさんより教わりました。子供たちが小学生の時分は、夫の実家で餅つき機でついたのをみんなで丸めて「お手入れ」といいあんこ餅を作ってすぐ食べるのも楽しみでしたが、両親が年取って来てからはスーパーで、今は生協で買ってすぐ柔らかいうちに冷凍しています。
今年は元日夜に泊まりに行ったので、おせち料理も写真の田作り、数の子、黒豆くらいしか作りませんでした。楽でいいだろうと夫は言いましたが、このあたりの方言で言うと「スバロウシイ」、つまり手持無沙汰で、いつもは残りの日数を数えながらこの日の段取りは…、日持ちする紅白なますや黒豆、きんとんなどから順番に手当たり次第に作っていくというおせち料理作りにつかう頭をどこへやろうか、といった感じ。かといって掃除や片付けが出来るというわけでもなく、調子が狂いました。
長男の三列シートの車に長男夫婦と孫、次男、私たち夫婦がぎゅうづめで出かけたので、はぐれないようにと珍しく夫と腕を組んで歩きましたが、人ごみなに紛れてちっとも恥ずかしくなく。
息子たちは恒例のおみくじを買い、私は母へお守りなどを購入。
「そういえば、私も、母から露店の食べ物なんて不潔だと言って子供の頃は食べさせてもらえなかったわあ」などと思い出話。
ワイワイとみんなでうれしい初詣でした。
ホテルはお正月を過ごすお客で満室、にぎやかでした。
帰る前、母がずいぶん減らした着物の中から、処分しないで残していたお気に入りの薄い草色の訪問着と帯締めと帯揚げ、お祝い着の袋帯と、草履とバッグのセットをもらってくれと言って風呂敷に包んでくれました。(着物は着ないし和ダンスは一杯だし、と困ったけれど)母の気持ちもあるのでもらって帰りました。
緩やかな時の流れに気付かずにいるといつの間にやら自分も親も年を取ったことに今さらながらに驚かされます。かつて田舎の祖父母の家に行くと久しぶりに従弟たちと会えるのが楽しみなお正月だったのに、今ではその次の代の母もすっかり年を取り、子供世代を引き連れて行った私たち夫婦が一家の長となり、孫たちがかつての私のようにいとこ同士で仲良く遊んでいました。年を取るほど時の流れが速くなると言いますが、本当に自分の身のまわりの時間の流れが加速してきたかのように感じます。
by kurashiki-keiko | 2013-01-03 17:13 | おでかけ | Comments(2)
ご一家みなさんでホテルでお正月、いいですね~。ご主人の思いやりがうれしいですね。憧れです。
ただ、お正月の準備をしないとなんとなく頭と体を持て余す、というのはわかるような気もします。毎年、ストップウォッチとの戦いのようですものね、お正月の準備は。私もそれをしなくなったら気が抜けてしまいそうです。
そうそう、ホテルでお正月、なんて優雅で贅沢な、と憧れでした。確かに一族みんなでゲームなどできるのも泊りがけならではでしたけれども、おせちを作らないと気が抜けてしまいました。