上五島 教会巡り

 タクシーの運転手さんは、高校までをこの上五島で過ごし、いったん都会に出てから3年ほど前に帰ってきたんだとか。遠くの地区も統合されて新設された高校だったので島内ほとんどに同級生がいたりしてよく知っているとのことでした。以前7人ほどの団体で小型バス?を借り切って3日がかりで島内にある29の教会堂すべてを回った人たちがいたそうです。しかし私たち夫婦には8月4日の1日だけしかありませんでしたので、港に着いた10時40分過ぎから夕方5時ごろまでフルに利用してできる限り回ってもらいました。
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上の地図の中ほど、鯛ノ浦、といういかにも鯛が釣れそうな港に上陸しました。ちなみに鯛ノ浦は定置網の盛んな所らしいです。手近な「旧鯛ノ浦教会」から見学開始。

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「ルルド」(フランスのルルドという村のベルナデッタという貧しい娘の前にマリア様が出現され、その場所から泉がわいたというので、世界中にその場所を模して造られるようになったようです)も、本物のルルドのイメージに近いものが造られていました。
リンク⇒長崎のルルド巡礼

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蛤(はまぐり)浜。美しい青い海、白い遠浅の砂浜。島内は断崖が多く砂浜は珍しい。浜辺で遊ぶ人数人。手前はハマユウの群落。

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坂本龍馬祈りの像。龍馬がこの地に来たというのではなくて、亀山社中の練習船がこの沖で座礁したということだそうです。ちなみに龍馬のお顔は福山雅治ではなくて藤岡弘に似ていました。

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頭ヶ島(かしらがしま)大橋を望む。(上の地図の右端のほうです)新上五島町でも端っこの方の頭ヶ島に空港を作り橋をかけて空港へ行く道を通したのは、どうもそのために長い道路をつくるなどして土建屋さんたちの仕事を増やし利益を得させるためのようだった、との運転手さんの説明。中心部から1時間くらいかかり、遠くて飛行機の速さというメリットが半減するうえに崖の上に滑走路があり、着陸時にはとても怖かったそうです。
 島は福岡、佐世保、長崎と船で結ばれていますが、冬場は海が荒れて欠航することが多く、また今回のように台風襲来となると2日も3日も欠航するので、なかなか観光もツアーの予定が立てにくいことで敬遠されがち、民宿経営も大変なようです。現に私たちが欠航の後やっと渡ったこの日、泊まった若松島の民宿では、40件ものキャンセルがあったと夫が聞いてきました。
 島の外から運ばれるものは運賃がかかるわけで、かといって農地も平地が少ないものでわずかに自分たちの食べるものをと畑を作っても、このところやたらにイノシシと鹿が増えて食害が増え、またそれらが家の中まで入りこんで食べ物をあさったり、出くわして被害に遭うケースも増えているそうです。

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空港の建物。不便なため利用者が伸びずじきに廃港になったのだとか。管理だけはしなければならず、行った時にも敷地の外の道の草刈りをされていました。なんとも無駄なお金。

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砂岩で作られた頭ヶ島教会。重文。日本で唯一の石造りの教会だそうです。アプローチの敷石も砂岩でできていました。信者たちにより十数年の歳月をかけて大正8年4月に献堂された汗と涙の結晶だそうです。

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内部です。持ち送りという技法で天井が高く、柱がないというのが特徴のようです。

キリシタン墓地
 この教会からの帰り道、浦上ではその痕跡すらないまでに消され、西彼杵半島の外海(そとめ)では山の中に平たい石(温石-おんじゃく)をその印として上に置いただけのキリシタンのお墓が、ここ頭ヶ島でははっきりとした石造りの十字架の飾りのついた形で30基くらいでしょうか、並んでいたのを見かけました。また見るかな、と写真を撮らずに通り過ぎたところ、頭ヶ島以外でそんなところを車窓から見ることはできませんでした。写真を撮らなかったのが悔やまれました。大村や浦上などからほとんど平地のない西彼杵半島の外海(そとめ)へ、さらに海を渡ってこの上五島へ、そのまた離島の頭ヶ島へきて、やっと十字架の形のお墓を、たぶんもちろん明治のなんとか崩れの後なのでしょうが建てることができたのでしょう。

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お昼はこちら、有川地区の「五島うどんの里」。食堂らしいところはほとんどない様子なので、作業服姿の人など結構集まってきているようでした。
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鯨定食。1,200円。鯨の切れがついています。五島うどんは細めの麺、あご(トビウオ)の出し。

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夫のは地獄炊き定食、1,100円。チキンカツがついていて、うどんは生卵を入れたつゆと、あと薬味のつゆの2種類で。

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上五島は漁業の島、とはいうものの地区地区によってその漁業の形態もまったく異なるそうで、ここ有川地区は捕鯨が盛んだとのこと、くじら肉を扱うのれんがかかったお店。だからうどんにも鯨定食なるものがあるようです。
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by kurashiki-keiko | 2014-08-05 10:08 | 日常 | Comments(0)

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