フェリメール展へ
2015年 05月 03日
連休中のことで人出も多いだろう、渋滞はないだろうかと思いつつマイカーでのおでかけでしたが、駅の南の方はイオン開業後の渋滞があったかもしれませんが、西口側は幸いそんなこともなく、リットシティビルの地下駐車場の地下2階まで行くと駐車スペースもそこここに空いていました。
会場入り口で音声ガイドが欲しいと思っていたら、これまでのように絵の番号を押すと音声が流れるという方式ではなくて、タブレットに順番に絵が表示されて、フェルメールの声が小林薫さん、その娘役の声が宮沢りえさんで流れるというものでした。しかし、実物の壁の絵を見ればよいのにタブレットの方の絵は余計と感じ、またそのタブレットも結構じっと持って回るのは重いように思いました。また、途中で画面の、またはどこかを誤ってタッチして画面が変な所へ飛んだりして、夫も戸惑っていたし、慣れないと疲れます。また、画面が大きいのでそれを大勢が持って1枚の絵の前に立つと結構見るにも通行にも邪魔な面がそこここで見受けられました。連休中なので入場者が多いという事もあったでしょう。
それはともかくも、山陽新聞の記事にもあったので、年代順に描かれた順に、描かれた時代の鮮やかな色彩をよみがえらせて見せてくれるというのは、経年変化でくすんだ実物を見たこともない物にとってはその値打ちのありがたみが半分かもしれませんでしたが、ともかくその絵の光の方向がよくわかること、窓辺からの光が室内に差し込むという構図をずっと継続してその中で精緻な表現をしている所、透明な、静寂なその世界は独特の物があるという事はわかりました。
しかもそのうちの何枚かは盗難にあっていて、返ってきたものもあるけれど、未だにどこにあるか不明というものもあるようで、この場所にフェイクとはいえ一堂に集められて年代順に見られるというのはお値打ちだなと感じました。
驚いたのは、このような絵の展覧会ではまず100%撮影禁止なのに、ここでは撮影OK、ただフラッシュ撮影は禁止、というものでした。なるほど、本物ではないから、という事なのでしょう。ありがたいことでした。
終わりの広間に福岡伸一さんの解説映像があって、福岡さんの絵の解釈の奥深さに圧倒される思いがしました。私のように人間が浅いものには、そこまでとてもわからないけれども、わからないなりにわかったような気がします。
ラピスラズリを使って出すブルーは金よりも高価だったとのこと、パトロンが出来たおかげでそのブルーを使って、モデルの服にブルーを使うことができたとのこと、あの絵のブルーにはそんな背景があったのかと思ったことでした。
フェリメール光の王国展 5月6日まで⇒http://www.city.okayama.jp/okayama-city-museum/tenji/tenji_201504_vermeer.html
福岡伸一オフィシャルブログ⇒http://fukuoka-hakase.cocolog-nifty.com/
by kurashiki-keiko | 2015-05-03 23:23 | おでかけ | Comments(2)
そちらにもフェルメールが行きましたか。
私はオランダでレンブラントの「夜警」を見てから病みつきになりました。
フェルメールもレンブラントも光と影の妙手ですね。
夏の日の命の洗濯フェルメール
ありがとうございます。