火曜日の午後はお嫁さんが2年生の孫を硬筆に連れて行くため、3歳の孫を預かることになっています。
だんだん知恵がついてきて言葉数も増え、自分の意志もはっきり表せるようになってきて、付き合い方も色々工夫が必要になってきました。
4月25日、いい天気、いい時候。本当は公園にでも連れて行ってやりたいところですが、私は今年度は「書籍係」なので友の会から帰宅後は預かったお金を数えたり帳簿につけたりする仕事があるのであんまり付き合えないなあ、とジレンマがありました。
しかし、こんないい時候のしかも3歳児と付き合うときは今しかない。
腹をくくって一緒に過ごすことにしました。まずは「ぐりとぐら」と、こどものともから「ばばばあちゃん」が活躍する「どろんこ」の2冊を丁寧に読んでやりました。ぐりとぐらが巨大な卵からカステラを焼くお話は気に入って2度読みました。「ばばばあちゃん」は、泥んこ遊びを日が暮れるまでばあちゃんがしているものだから、子犬と子猫があきれて、それまでだしっぱなしだったおもちゃを片付けてお掃除をしてしまう、という豪快な話で私は大好き。
それからおもちゃのピアノを弾かせてから、洗濯物をたたんでいると、「私もやりたい」というので、タオルを干した小物干しを低い所へつるしてやると、自分で取り込んで「たたむ」というのでたたみ方を教えました。しわを手で伸ばしながら2回たたむだけなのですが、手も小さいし腕も短いのでなかなか大変、手を添えてやらせると、一人前になった気分で得意げ。
2階の引き出しに仕舞いに行って、ついでに窓を開けてやると遠くへ向かって「おーい!」と大声で叫ぶのがいつもの事。
私もおーい、よく見ると下の畑の隅にたんぽぽの黄色い花が咲いていました。それにあの綿毛。あれをふーっと吹かせてやりたいな、と思いました。
靴を取ってこさせて畑へ行ってみました。
もしかして初めてたんぽぽの綿毛を見たのかな?息があまり強くないので、ふーっといってもあまり飛びませんでしたけれど。
どの程度記憶に残るか疑問ではありましたが、春の野でたんぽぽを摘んで綿毛を飛ばす、私たち世代では当たり前すぎるほど身近だったこんなことが、田んぼとか畑が近くにない昨今ではあんまりできなくなっているのかもしれないな、とも思い、やらせてやれてよかったな、と思ったことでした。