父の評判を聞いて
2017年 05月 24日
子供の頃の父は、 家ではテレビの前に陣取ってたばこをぷかぷか、ミステリーが大好きで読みふけりながら時にくさいおならをしたりある時期はマンドリンクラブに夢中で毎晩マンドリンを弾いたり編曲作業をしたりしていました。とにかくタフで、夜更かしも平気、12時ごろ寝て2時3時に呼び出されて出て行っても、ちゃんと次の朝には9時からの外来診療にあたっていたようです。冬の夜などは母の作った毛糸の黒い帽子をかぶり、自転車で出かけるさまはまるでサーカスの熊の曲芸みたいでした。
そんな父が、患者さんにとっては結構優しくて、評判が良くて、遠くからも診察に来ていた、と偶然にも聞きました。
もうすぐ父の命日の5月27日がやってきます。この時期になると病院に通ったときに見た楠の葉が黄ばんで落ちている様子と一緒に思いだすのですが、そんな時期に、父のよい評判を聞かせてもらってちょっとうれしくなった夜でした。
by kurashiki-keiko | 2017-05-24 01:14 | うれしかったこと | Comments(0)