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今の「楽(らく)」より今の「最善」を―『続・生き方上手』を読んで―

今の「楽(らく)」より今の「最善」を―『続・生き方上手』を読んで―_d0031853_1455594.jpg先日のブログに日野原重明先生のお話を、先生のご著書の表紙を入れて書いたところ、Mさんが続篇を「ちょうど読み終えたところなので」と貸してくださいました。
せっかくなので読ませていただきました。
 どの章も味わい深く、感動することばかりでしたが、中でも今の聖路加国際病院の向かいに土地とビルを購入したので、それを最近減っている小児科医療のために何か総合的な形で使いたい、ということから、
 「いま蒔いた種がどう実を結ぶかは、10年20年経ってようやくわかるものかもしれません。(略)少なくとも私は、『いま』を自分がただ楽に生きるためだけに過ごしてはならないと思っています。(略)子育てを終えたら、目の前の他人の子供たちがどうあろうとおかまいなしというのではなく、私たちは子どもたちと育ちあう関係を自ら断って(たって)はいけないのです。 
 いまの『楽(らく)』より、いまの『最善』を、未来ある子供たちのために選び取っていく賢明さを備えていたいと思います。」
 と言う箇所が印象深く残りました。「楽より最善」。物事を本気で考え行動する先生の生き方に教えられました。
 
 医学の論文も何百となくお書きになっているそうですがご本業以外にも、「葉っぱのフレディ」を戯曲化され、脚本・演出を手がけられたり、N響室内楽の指揮をされたりとお元気で活発、最後の締めの言葉が「どうかみなさん私とともに、目の前の『いま』という一瞬を『いきいきと生きる』勇気を最後までなくすことなく生きていこうではありませんか。」とあったのには本当に感動しました。少々昔よりは体がなまってきたり頭が衰えたりした程度で年だのなんだの言ってはおられません。こんなにご高齢の先生が明るく前向きに活発にしていらっしゃるというのに。
ご立派、日野原重明先生

by kurashiki-keiko | 2006-08-04 02:09 | 新聞・テレビから思う | Comments(0)

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