佐藤初女著「おむすびの祈り」読了

幸い?昨日は美容院へ行ったので、いつもは女性雑誌を読むのに、文庫本の「おむすびの祈り」を持参して読みふけり、8割がた読めたので、家でも続きを読み、とうとう読み終えることが出来ました。
 初女さんは6人兄弟の長女として生まれ、弟妹の面倒をよく見て、縫い物なども自分の為にしないと間に合わないのでとても手早かったそうです。函館の女学校の途中で胸を病み、17歳から35歳くらいまで、16年も闘病生活を送ったそうで、直ったと感じたときにはとても感謝して、何か出来る事はないかと考えたようです。
 子供の頃教会の近くで鐘の音を聞いて育った初女さんは長い間かかってカトリックの洗礼を受け、夫も死の間際に洗礼を受けて亡くなったそうです。
 夫の死後、1人になってから、悩む人の相談に乗っていたのが高じて、自宅では手狭になって、いろいろな人の援助を受け、今の岩木山麓の土地を手にいれて「森のイスキア」を始めたそうです。
 
 心に傷を負った人が来ると、その人が話したいこと、思っていることを全部受けとめて聞き、共に喜び、悲しむという気持で聞いていると、自分が受け入れられているという安心感から、次々と心を開いて話をしてくれ、その人が自分なりの解決の方法を見つけるのをお手伝いするのが初女さんの役目なのだそうです。

 映画「ガイアシンフォニー(地球交響曲第2番)」には、あのジャック・マイヨール、ダライ・ラマ、フランク・ドレイクが出ていますが、何よりも監督の龍村 仁氏が探していたのは佐藤初女さんのような、ごく普通の毎日の営みを送っている人の、いのちへの深い愛や叡智を誰にでもわかる姿で示している人であったそうです。
 佐藤初女さんに出会って3日目に出演交渉し、1週間後には映画の撮影が始まったそうです。
 雪の中からふきのとうを掘り出すところから始まるそうですが、初女さんはスコップで掘り出したりしないで、木の枝でそっと雪を掻き分け、ふきのとうの命を分けて下さい、という風にいとおしんで掘り出すのがとても印象深かったそうです。

 初女さんの作る食べ物は、だから自然のものの命をとても大切にいただいた食べ物なのだと思います。おむすびも梅干も、手間を惜しまず作る彼女の心が詰まっています。

 あれこれと長く引用するときりがないのでこのあたりで。
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by kurashiki-keiko | 2007-03-22 04:52 | うれしかったこと | Comments(0)

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