ていねいに暮らそう―NHKラジオ「鎌田實いのちの対話」から
2010年 05月 05日
そして「鎌田實いのちの対話」では、イラン人で村で赤ん坊の時に空爆に遭ってただ一人瓦礫の中から4日目に助け出されたという女優・サヘル・ローズさんや父親のひどい家庭内暴力が原因で入った裏社会から立ち直ったという加藤秀視さん、全国骨髄バンク推進連絡協議会会長で白血病からたった1%の可能性を信じて生きることが出来たという大谷貴子さんたちの話がありました。(上記リンクから当日の音声を聞くことができます。以下はNo.3の話から)
その時の話題は、「絶望は希望に変わる」というテーマでしたが、私の心に特に残ったのは、鎌田實さんが話したことでした。
アウシュビッツを訪ねたとき、そこの案内ボランティアから、「希望がないと生きられない、希望だけでは生きられなかった、どんな人が生き延びられたかというと、よれよれの囚人服をたたみ、歯ブラシも与えられない中で指ででも口を清潔に保とうとするなど、丁寧にていねいに生活しようと努力した人が最後まで生き残った」ということを聞いたということでした。
「ていねいな暮らし」を目標とする友の会の会員として、これはとても励みになる言葉だなあ、と受け止めました。
by kurashiki-keiko | 2010-05-05 18:29 | 新聞・テレビから思う | Comments(4)
NHKのラジオを検索したら、ナント、ばっちり、内容が聞けました。
毎回、鎌田さんと村上アナとのやりとりも絶妙で、この番組は楽しみです。今回の内容は特によかったですね。
「ていねいな暮らし」をした人が生き延びた・・・・深いですね。
いのちの対話、いつも感動させられますよね。
アウシュビッツの話は、フランクルの『夜と霧』などの著作やらコルベ神父の話などでも聞いていますが、こんなエピソードがあったのか、と他にもエピソードが沢山合ったにもかかわらず私の中では大きく感じました。