「なにをおまへは してきたかと」
2013年 01月 29日
これまでやってきたことは一体なんだったのか、私の中に何もないのが信じられない。
というか、自分の意見を持たずにただ流れのままに浮かんで流されてきただけなのかもしれない私。
流れに竿をさして自分なりの方向性を考えて来なかったことが今はっきりとわかる。
何からどう考えてよいものやら、途方に暮れるような思いがしていたら、
学生時代に歌った「女声合唱のための三つの抒情」という組曲のこの歌詞を思い出しました。
三好晃作曲の優しい楽曲でした。(そういえば、三好晃氏は自由学園の卒業生でした。)
ふるさとの夜に寄す 立原道造詩
やさしいひとらよ たづねるな!
―なにをおまへはして来たかと 私に
やすみなく 忘れすてねばならない
そそぎこめ すべてを 夜に……
いまは 嘆きも 叫びも ささやきも
暗い碧の闇のなかに
私のためには 花となれ!
咲くやうに にほふやうに
この世の花のあるやうに
手を濡らした真白い雫の散るやうに―
忘れよ ひとよ……ただ! しばし!
とほくあれ 限り知らない悲しみよ にくしみよ……
ああ帰つて来た 私の横たはるほとりには
花のみ 白く咲いてあれ! 幼かつた日のやうに
こちらをクリックして合唱の歌声をお聞きください↓
ふるさとの夜に寄す
by kurashiki-keiko | 2013-01-29 17:49 | 日常 | Comments(2)
とてもよくわかります。
私は秋にそう思います。
自分は何ももっていないのに人に伝えることは大変なことだと。
ウン十年の年月がただただ過ぎているのでは、と。
良い歌ですね。
染み入ります。
歌の方、聞かれましたか?詩の感じがよく出ていていい曲だなと思いませんか。