古いタイプライター 『婦人之友』2018年4月号から

 婦人之友誌に、連載中の福岡伸一さんのエッセイ「わたしの・すきな・もの」というシリーズがあります。
今月号には「古いタイプライター」というタイトルで、今どきの若者は辞書を引くどころか、電子辞書すら見ることがなくなったそうです。スマホ、なのですがそれも、指でなく、音声入力なのだとか。確かに重い辞書をカバンに入れて持ち歩いていたことを思うと、格段に便利。

 で、先生はタイプライターを使って留学のための手紙や論文をお書きになった時代の人で、打ち間違えると大変だったとの事。そして、その時代に必死にブラインドタッチを覚えたので、今はキーボードを見なくても文字が打てるのだそうです。
 
 そして、古道具屋さんで見つけたタイプライターをお持ちだそうですが、
「懐かしいのはモノ自体ではなく、ほんとうは、あの頃のひたむきな自分が懐かしいのであり、その意味で、ノスタルジーとは自己愛の一種である」
とありました。
 私も、英語は苦手なのに高校時代にESS(英語研究部)に入っていて、部に2台あったタイプライターで、町の本屋さんでたった2冊見付けた古い教則本を頼りに”asdf jkl;”とひたすらキーの位置を体で覚えるための練習を繰り返し、なんとかブラインドタッチにこぎつけたことがありました。
 入学した大学ではその技術を使うところはありませんでした。でも、50歳近くなって初めて触れたパソコンで、そのタッチを体が覚えていたのでした。まさか、そんな長い間経って、とわれながら驚きでした。
 パソコン講座で、まさかのワープロ検定にも挑戦し、3級を取得。10分間に300字の文字うちの課題に取り組むために家事を必死に片付けて取り組んだものでした。大学受験や運転免許試験以来の頑張りでした。
 おかげさまで、思うのとほぼ同じスピードで文字がこうして打てているのはとても幸せなことだと思っています。やっぱり自己愛の一種なのでしょう、頑張った自分をほめたい思いがします。
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by kurashiki-keiko | 2018-03-16 12:31 | 新聞・テレビから思う | Comments(0)

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