映画「万引き家族」を見て

封切り間もない話題作とあって、広いシアターがほぼ満席でした。
テレビなどでカンヌ映画祭で最高賞を受賞したとの評判と、予告編でいくらかの予備知識はあったものの、大変考えさせられる映画でした。私も民生委員ですけれども、民生委員が訪ねてくる一場面もあり、役割の重さ、大切さもまた考えさせられました。
 先日見た山田洋二監督作品の「家族はつらいよⅢ」の、色々あるけれども幸せなごく普通の市民生活を送る家族の在り方とは全く違う、一見「家族」として暮らしている家族の、実は、という驚きの真相。
 だけれども、家族とは血のつながりだけか?という疑問。子のない夫婦が特別養子縁組で子供を迎えるという事例もある様に、わが子として育てられた子供は、血はつながらなくてもたっぷりの親の愛情を受けて育つに違いありません。お金はなくても、血はつながっていなくても、「家族もどき」であっても、何気ない日常の会話やふれあいが、人として暮らしていくためにどれほど大切な事なのかと考えさせられます。
 先日のNHK「ためしてガッテン」でも、認知症を防ぐための手立てとして最も大切なのは、「つながり」であったことが分かったとの事。運動よりも何よりも人と人とのつながりがいかに大切であるか。幼児であっても年寄りであってもそれは同じことだと思います。
 つい最近あった5歳児の痛ましい虐待死。頼るべき親に虐待される幼児がここにも。実の親にひどい仕打ちを受けてきた子供が、ニセの家族に水着を買ってもらうシーンの更衣室内でそれまで受けてきた仕打ちがわかることがありました。私の身近に愛情を注いでいるちょうど同じくらいの孫がいるだけに、その子供の哀れさに胸が締め付けられるようでした。
 子どもはどんな子供であっても、温かな大人の庇護のもとに育ってほしいと心から願います。
 また、最後のあたりで、お互いに他人であっても、それぞれがかばい合うシーン、むちゃくちゃな暮らしをしてきた彼らですが、強いつながりがあったのだなと、それだけは救いだった気がします。

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by kurashiki-keiko | 2018-06-10 12:55 | しみじみしたこと | Comments(0)

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