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ことの顛末 その5 偲ぶ品々は

 とりあえず必要だったものは遺影に使う写真。それに式場の入り口に飾って故人をしのぶために見て頂くために、息子は前の晩に私のパソコンから夫の写真のフォルダを見てくれていましたが、何しろ私はブログのための出かけた先の写真などが主で、夫のがあっても小さかったりボケていたり横向きだったりでなかなか見つかりません。娘や次男からも送ってもらって色々皆で見た結果、次男の結婚式の時に夫婦で並んでプロのカメラマンに撮ってもらったのがあり、ちゃんと正面を向いていたし、晴れの日だけあってにっこり笑っていたので「これ!」とみんな賛成。そしてみんなで背景は黄緑色のぼかしに決めました。
 続いて長男は出来る限り夫が写っている写真をピックアップしてプリント。それにわが家で飾っていた写真立てに入っていた写真を取り出して式場の人に渡すと、きれいにボードに貼って見やすくしてくれていました。
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 また、断捨離のつもりで昨年だったかに娘に渡していた、夫の手作り問題集ノートを綴じたものを、娘が持って来ていました。夫が小学生だったころの娘に、毎晩毎晩手作りして算数と漢字の問題をさせていたものです。私はというと「お前やれ」と言われても根気が続かず、大部分が夫の作。その所どころにイラストがあったり、励ましのコメントがあったりするのでした。娘が大事に思って持って来てくれたおかげで、式場の人がそのノートの説明文の立て札を立ててくれて、皆さんに見て頂くことが出来ました。息子たちもそれを見て思い出すようにページをめくって見ていました。参列者の中の娘の会社関係の人たちも、それを見てとてもよかったと感想を言ってくださったそうです。
 お棺に入れるものを、と言われて、通勤カバンが退職してからカウンターの下にずっと置いてあったのでそれと、出かけるのが好きで地図帳を広げてはよく見ていたのでその地図帳、果物が好きだったので八朔を1個持参しました。
 「末期の水」には好きな飲み物がいいとの事で、映画を見に行くとたいていそれだったのでジンジャーエールでみんなで口を湿らせてあげました。

by kurashiki-keiko | 2019-02-26 10:43 | しみじみしたこと | Comments(0)

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