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服部祥子先生の講演を拝聴

 総社市のサンロード吉備路で開催されている、中国部明日の友のつどいの、2日間のうち初日の初めの方の講演だけ拝聴してきました。
というのは、午後4時ごろから下の孫を預かることになっていたので途中で抜けてきたからです。

 服部祥子先生はだいぶ前に倉敷友の会でも市民会館だったかで講演会の講師としてお願いしたことがあったのですが、私は当時介護中だったかで聞けていません。
今回は「あこがれの老い~精神科医の視点をこめて~」という演題でのお話でした。
 ただ、会場がすり鉢型ではなく、平面で縦長であったことと、照明も暗めで、音響もあまりよろしくなかったこと、しかも午後1時半頃からという時間帯で、ついうとうととしてしまう聴衆も多かったのではと思います。私もその一人、眠いのを必死でこらえて聞いたつもりでしたが、結局先生は何を言いたかったのか、その主題が今一つつかめないままに終わってしまい残念でした。

 初めに女性の身体の発達について、続いて心の発達。
 本題の「あこがれの老い」の例として、
①幼少期にその老いの生活をもたらした種があったというのは、絵本作家のターシャ・テューダー。お母さんは画家だったそう、そのDNAが彼女の中にあったのでしょうか。収入の道は絵を描くことにあったらしいです。私も先年岡山であった展覧会で彼女の暮らした様子を見せてもらいましたが、なんとまあ、丁寧な手仕事をしていた人だなという印象があります。庭という楽園で生きた人。
②20歳の時に与えられた父からの教訓に導かれて生きた人として、女優のキャサリン・ヘプバーンを挙げられていました。彼女は小児科医の6人の子供の長女だったそうですが、父からは・人生を深刻に受け止めない・一つのことをきちんと、持ち前の知恵を活用せよ、・人を憎むような状態に自分を追い込むな、・どんな時でも帰ってこい
という教えを受けていたそうです。アカデミー賞を4回も受けるなど、遅咲きですばらしい女優さんで、「私は私」と悠然と生きた人であることがすばらしい、との事。

③中壮年期に家事にしっかり打ち込んだ後に作家になった、幸田文さん。父親の露伴に家事をしっかりと叩き込まれた彼女は32歳で離婚して娘の玉、孫の奈緒さんと露伴からすると4代続いて作家さんです。本質を見ようとする男性的な文章を書く人。
 
④小説「マディソン郡の橋」のヒロインフランチェスカ。映画ではクリント・イーストウッドとメリル・ストリープの行きずりの4日間の恋模様が描かれていましたね。写真家に道を尋ねられた時に、「あなたは何をしていますか」と聞かれた彼女はハッと気づくのです。少女の時に願った生き方をしないで惰性のように生きていることに。成熟期の再出発、アイデンティティーの再確立がとても大切。
⑤認知症になっても・・・作家耕(こう)治人(はると)の夫人の話。長い旅路の果てに、認知症になり、火災報知機が鳴る。夫のためにとろ火で柔らかい食べ物を準備し続ける奥さん。

 

by kurashiki-keiko | 2019-06-14 16:32 | しみじみしたこと | Comments(0)

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