ほんの半年前まではまさか私が友達と海外へ行くなど考えもしませんでした。たまたま以前友の会の全国大会で代表者4人ほどで出かけた中にいた彼女が、ねえ、海外に旅行しない?と誘ってくれるまでは。 数年前、夫が「パスポートを取っておけ」と言うのでパスポートだけはあったものの、一度も利用することはなかったのです。
それで、子供たちに、「行ってもいいと思う?」と聞くと、長年の両親の介護や夫の世話などを思ってくれたのか、「行けばぁ」という反応。
そうだ、もう私には後顧の憂いはないんだ、と思い、思い切って行くことにしました。
参考にしたのはこちら。
旅行社がJTBだったので、こちらの5泊8日(機中泊2回含む)のモデルコースがほぼ同じだったので、旅をしながらも見ました。
経路はこちらでした。地球を3分の1周してカイロにやってきて、エジプトの中で2000㎞の移動でした。
成田からカイロまでの14時間のフライトは、座席についていなければならず、4時間半くらいで目が覚める私、読書灯をつけると周辺に迷惑なので本を読むこともなかなか難しく、結構大変でした。極東の日本からの旅行はやはりその試練に耐えなければ出かけられないのですね。皆さんすごいと思います。
成田でツアーの皆さんと初めて出会いました。ご夫婦3組、お父さんと息子さんの親子1組、私のような女性の友人との組が2組、それに1人の女性、といったグループでした。JTBの添乗員はベテランの大金さん。のべ8日間にわたってこまごまと陰で支えてくださいました。
写真はエジプトの民族衣装ガラベーヤを着た大金さん。 それに、カイロで初めてお会いした通訳・ガイドのモロさん。
モロさんは、エジプト考古学に詳しく、日本語も完璧に近く、日本からのテレビクルーの案内やVIPの通訳も数多くこなしていらっしゃるそうで、その語学力や知識の豊富さはまさに超1級のガイドだったと思います。本当にこの旅行を意義ある物にしてくださったお2人に改めて感謝申し上げます。
さて、カイロからルクソールへ飛び、初めて見学に行ってこちらの模型を初めに見ました。
模型で見ておかないと、自分のいる位置が分からなかったと思います。塔門の手前に小さく並んで見えるのがスフィンクスです。
「るるぶ」と同じようなガイドはここでは避けて、私個人の見聞を中心にしたいと思います。
3日間宿泊したナイル川に浮かぶ船、ソネスタ・ムーンゴッデス号です。窓の開かない船もある中で、各客室にはテラスがついていて、ナイルの風を感じたり、ナイショでナイル川に向かって洗濯物を干したりしました。
船旅の楽しさは、宿が変わらないのにあちこちの見学ができること。それに船内のイベントをいろいろ見せてもらえることでした。
最初の夜は、エジプトと言えば、ベリーダンス。思ったよりもかなりグラマーな女性でした。スリムな女性ではなく豊満な方がエジプト人好みなんだそうです。ショーの中盤でこちらのツアーの中の奥さんが連れ出されましたが、彼女はそういうのには向いていなくて、ダンサーは別の外国人客2人を引っ張り出すと、陽気に同調して真似ながらダンスしていました。
続いては若いスリムな男性による、民族舞踊タンヌーラという、極彩色の模様の大きなスカートのようなものをはいてくるくるくるくると回りながら、お皿のようなものをいくつも両手に持って並べ方を変えてみたり、また重ねてはいたスカートを電飾で飾ったり。よくまあ目が回らないこと、と思いました。
続いては、遺跡や神殿観光の合間に船長室を見学。エンジンも3基?強力な物を供えているようですが、そのあたりはお聞きしても記憶に止まってくれないもので。宿泊中は寝ていてもドコドコドコドコと低音と振動が絶えずあり、落ち着かなかったのでしたが、空調その他必要に応じてずっと動かしていないといけないものなのでしょう。
夕食は1階レストランが基本でしたが、最終日は最上階デッキでバーベキュー。それに、サプライズで結婚20周年と言っていたご夫婦にケーキのプレゼントがありました。あとでカットされて分け前にあずかりました。とてもおいしいケーキでした。
船内には衣類と、装身具など2つの売店があり、民族衣装のがラベーヤを購入してそれを着たパーティーがある、はずでしたが、夜が遅くなるし翌朝がアブシンベルにバスで早朝出かけるため出ませんでした。上の写真では添乗員の大金さんががラベーヤをお召しです。女性3人が買いました。風通しがよいし、エジプト綿なのでとても涼しいです。
装身具の方のお店では、ヒエログリフでご自分の名前を入れるなどして、金のペンダントトップが作れます。お値段は重さにより決まるようです。
また、トルコ石やラピスラズリをはめ込んだスカラベ(フンコロガシ)のペンダントトップを購入した人もいました。
ちなみに私はおとなしめのがラベーヤと、スリッパを忘れて行ったのでラクダの皮のスリッパをそれぞれ20ドルで購入しました。船の中の売店は、遺跡周辺の土産物屋さんと違って吹っ掛けることはないそうですが、それでもアクセサリーの場合は交渉するとよかったみたいです。