倉敷友の会では、今年は恒例の友愛セールをコロナ禍のため縮小し、会員内部向けに7月にすることに決まりました。
そこで会員がこれまでに作った衣の製作品を点検するのを6月25日(金)に行われました。
最寄から1人、ということで、私が一番衣の製作を手掛けていたので出席。Sさんの胸当てエプロンはきれいな柄で丁寧に縫われていたのでOK。
私は、三枚はぎの胸当てエプロンを4枚縫っていたのですけれども、ベテランMさんの目には、あちこち不備が見つかりました。
・基本的な事なのに、切りびつけの糸の端切れがあちこちに覗いていました。
・縫い終わりの糸があちこちに覗いていること、これは縫い針に通して裏に目立たないように這わしてから切ること。
・裾の角の始末が額縁ならきちんと45度に折られていない、腰の所の紐通しの布の取り付け方、外から縫っているけれど、ループの内側から縫い付けること。
・紐付けは、あらかじめ縫いしろ部分に仮止めとして縫い付けてから見返しを載せて挟んで縫うと、身頃と紐の外側が一直線にきれいに仕上がる。
・紐の縫い方、中寄り(3~4㎜くらい)になっているので、1㎜内側くらいの端っこを縫うこと
など。
そしてさらにもっと基本的な事。
・針が、指を持って行ってツンツンとして痛くなければ先が丸まっているので取り換えること。
・縫い初めには端切れの布で試し縫いをしてみて、針目の糸調子はもちろん、布に対しての針目の長さ(大きさ)がこれでよいか確かめて何度か縫ってみること。
などなど、たくさん教えていただきました。
わかっているようでおろそかにしていた箇所がたくさん指摘されてくしゅんとなりましたけれど、この年になってこうして注意してくださる人、機会があることはありがたいこと、と思うようにしました。
出来上がったものを直すのは正直悲しい、悔しいけれど、自分の未熟さ、粗忽さを恥じて頑張って直そう、元気出そう、とわが身をなぐさめています。
そしてそして、洋裁の古い袋の中に、末っ子が小学校に上がってほっとしていた時期、公民館の洋裁講座に半年ほど通ったときのノートが出てきました。年号は、1987年。その後義父の介護が始まり、それどころではなくなって中断したのですが、基本のスカートとドルマンスリーブのブラスをその時縫っていて、詳細に図を書いて一生懸命習ったのだなあと分かりました。
34年経って改めて縫い物を励む自分、ようやくそういう意味での自由な時間が持てるようになったのだなあという感慨と共に、がんばろうと思いました。