復元された源氏物語絵巻を見に―福山へ
2006年 08月 19日
学生時代に名古屋へ行ったとき、お城のそばの徳川美術館で拝見した900年前の絵巻がどんな風に復元されたものやら。
前日の台風も幸い被害もなく終わり、ETCつきの愛車で約50kmの道のりを出かけました。
駐車場は正面入り口から言うと裏手にありました。
入り口左手には、館内は撮影禁止のため、記念撮影コーナーが。貴族の女房たちに囲まれて写るのも一興かな。
明るく広々としたエントランスホール。入場券を買うと駐車料金が1時間無料になるスタンプを押してくれました。
中は撮影禁止ですので・・・
感想としては、900年も前の実物のほうが風情があるからいいという実家の母の意見もそれはそれで味わいからいうといいのかもしれませんが、科学の力で使われた顔料を調べ、さらに非破壊・非接触検査によって、女房の赤い着物の同じ色調の柄、公達の直衣(のうし)の柄や、野分に揺れる庭〈前栽・せんざい)の秋の草花の種類まではっきりと描き上げられていた、制作当初の姿を現代見せてもらうことができた意義は大きいと思いました。
源氏物語は人物の関係がわからないとその絵巻の場面もわかりにくいので、入ってすぐの所に系図が掲げられていました。それをある程度しっかり確認してから絵巻の鑑賞にかかることをお勧めします。
また、復元の過程も展示されていて、一口で写すといっても、どの顔料をどの部分に何度塗り重ねるか、その顔料の膠との配合は、などと何度も試作を重ねた様子が見て取れて、それにも大変感動しました。
車を博物館駐車場に置いたままガード下をくぐり福山駅前に出て・・・食べ物やさんを探すのに疲れてなぜかお好み焼き屋さん、しかも広島風でなくて関西風でした。
またガード下をくぐり 芝生で寝ている旅行者?
福山城がすぐだったので見物。 日陰に行けばいいのに。
天守閣から南側を見たところ。右側端っこのほうに先ほどの県立歴史博物館、左端がJR福山駅です。
お城の出口はやっぱり南側で、また県立歴史博物館正面を通って駐車場へ帰りました。
ステンレス水筒に氷の入った麦茶を持参していたのがよかったと思った暑い日でした。
by kurashiki-keiko | 2006-08-19 22:44 | おでかけ | Comments(6)
こういう絵巻物の復元はとても大変な、緻密な作業でしょうね。
それを現代に見せていただけるって、とても幸せだと思います。
こうして、時代が変わってもその時の技術で復元され、受け継がれることは大切ですね。
芝生の上に寝そべっている人は、身体を焼いているのでは?^^